革靴完全ガイド:シーン別に最適な紳士靴を選ぶ方法|30代40代メンズコーディネートもご紹介
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革靴は大人男性、ビジネスマンのマストアイテム。フォーマルな場面からカジュアルまで、シーンに合わせた適切な靴選びは、第一印象を大きく左右します。本記事では、ストレートチップやウィングチップ、オックスフォード、ダービーなど、革靴の主要タイプを解説し、それぞれの場面に最適な一足をご紹介します。シンプルでありながら、スタイルと機能性を兼ね備えた革靴を選ぶためのガイドラインをお届けします。
CONTENTS 目次
革靴の種類にはどのようなものがあるの?
革靴を選ぶときに、色々な物があることを知っておくことで、シーンに合わせた正しい履きこなしをすることが出来ます。残念な感じやダサイ着こなしにならないように、基本を抑えましょう!
ストレートチップ(内羽根)
革靴の中でも、特に格式の高いデザインの一つで、アッパーに横一文字の縫い目があるのが特徴。「キャップトゥ」とも呼ばれるデザイン。
内羽根タイプは「オックスフォード」とも呼ばれ、甲の部分の羽根が内側に入り込んでいるのが特徴。冠婚葬祭や格式の高いシーンでは内羽根式の黒い革靴を選ぶのが一般的です。
ストレートチップ(外羽根)
先程と同じストレートチップながらも、甲部分の羽根が外側に出ているタイプで、外羽根と呼ばれます。「ダービー」とも呼ばれるこのデザインは、内羽根と比較するとややカジュアルな印象を与えます。しかし、ストレートチップなら、ビジネスはもちろん幅広いシーンで活躍できます。
ウィングチップ(フルブローグ)
爪先に大きくW字の切り替えがあるのが特徴。つま先のメダリオンや、流れるように施されたパーフォレーションなどの穴飾りがあります。元々水はけを良くするなど、機能的な目的でつけられたと言われる飾り、これらを「ブローキング」と言い、「フルブローグシューズ」と呼ばれています。
飾りが多い事からわかるように、フォーマルなシーンにはやや不向きと言わざるを得ません。。
ウィングチップ(ブラインドブローグ)
対して、飾りを施していないものは、「ブラインドブローグ」と呼ばれており、ウィングチップながらも大変シンプルで上品な印象となっています。基本的には、冠婚葬祭やビジネスなどフォーマルなシーンに向いていないとされてきたウィングチップも、ここまで洗練されていると、問題なく使うことが出来そうです。
プレーントゥ
その名の通り、つま先部分に飾りのないシンプルなデザインのプレーントゥシューズ。外羽根のデザインが多く、コバの張り出しの大きい場合は、よりカジュアルな印象を与えます。
オールデンのプレーントゥ990やレッドウィングのポストマンシューズなどはカジュアル向きです。
上画像の、ステファノベーメルのシューズのように、細めでエレガントな雰囲気な靴を選べば、お仕事や冠婚葬祭までカバーできます。
シングルモンクストラップ
モンクストラップシューズは、甲の部分をベルトで留めるデザインになっているのが特徴です。バックルを使っている為、他のデザインには無い高級感を感じさせます。少しおじさん臭い?なんてことはありません。紳士靴ブランドのモンクストラップシューズは、ファッショニスタの間では大変人気のアイテムで、あえてバックルを外して履くなんて上級者も。
ちなみに、「モンク」とは修道士のことで、15世紀頃に修道士が履いていた靴から着想を得たと言われています。
飾りのあるシューズなので、葬儀などの厳粛な場は不向きで、ビジネスやカジュアル、パーティなどでの使用が良いでしょう。
ダブルモンクストラップ
ダブルモンクストラップシューズは、その名の通りベルトがダブルになっているのが特徴。シングルモンクストラップが進化したモデルで、一般的な定説としては、1945年にジョン・ロブ・ロンドンの2代目当主のウィリアム・ロブ氏が製作したビスポークからこのデザインは完成したと言われています。
ダブルモンクストラップもシングルと同様に、使用するシーンは、ビジネスやカジュアル、パーティなどでの使用が無難です。
サイドエラスティック
シューレースが無いのが最大の特徴。アッパー部分がシンプルで、サイドにエアラスティック(ゴム)部を配して足へのフィット感を確保したスタイル。
靴の脱ぎ履きが容易な上、ローファーと比べても高貴な印象を醸し出せるシューズです。
もちろんデザインによりますが、シンプルなキャップトゥなどを選べば、フォーマルシーンでも活躍できます。そのデザインバランスから、カジュアルにコーディネートするよりも、スラックスなどで上品な着こなしをするのに向いています。
ホールカット
ホールカットは、一枚の革で足を包み込むように作られているのが特徴。かかと以外のアッパーなどに縫い目が無く、見た目にも大変シンプルです。別名「ワンピース」とも呼ばれています。また、一枚の革を立体的に作り上げる為、より高い技術が必要とされています。多くの場合、プレーントゥのデザインをとりますが、趣向を凝らしてステッチや穴飾りを施すこともあります。
特にシンプルなデザインになりますので、フォーマルからカジュアルまでシーンに合わせて利用できます。
Uチップ / Vチップ
つま先部分の切り替えがU字型、またはV字型になったシューズ。Uチップはモカシンの一種でもあります。画像のパラブーツシャンボードのようにモカシン部分を合わせて縫い合わせる場合や、バーウィックのように、ステッチですくい上げてモカシンを作るなど、様々な製法があります。
Vチップは、オールデンが特に有名で、どちらも汎用性が高く、様々なコーディネート、シーンでご利用いただけます。全体的にカジュアルでの使用や、ビジネスでもジャケパンスタイルなどでの利用が向いています。
ローファー
ローファーは、アッパー部分に靴紐が付いていない革靴の事を指します。
実は、靴紐が無く、他の靴と比べ着脱が楽なことが名前の由来。英語で「怠け者」と言う意味を持つ「ローファー」と名付けられたと言われています。(英語では“loafer”)
一般的なローファーは、コインローファーやペニーローファーと呼ばれ、革でできたタッセルと言われる飾りが付いたタッセルローファーや、金具をあしらったビットローファーなどがあります。
カジュアルな着こなしには抜群の力を発揮しますが、脱着の楽さを求めて生まれた靴なので、フォーマルな場にはあまりお勧めできません。
しかしジャケパン+ローファーは市民権を得ていますし、イタリア的な着こなしであれば、スーツスタイルでも雰囲気よくまとまります。
チャッカブーツ
ポロ競技にルーツを持つチャッカーブーツは、ややカジュアルな着こなしに最適。2~3のアイレットがあり、くるぶし丈のショートブーツです。スエードやクレープソールを用いるなど、カジュアルな着こなしに最適な多種多様なデザインがあります。ジャケパンなど、ややカジュアルなスタイルであればビジネスでの利用にも向いています。
サイドゴアブーツ
ブーツ側面にゴムを縫い込むことで、靴の着脱がしやすく、足首の安定感を高める効果も発揮するブーツ。お洒落且つ上品な印象を与えますので、フォーマルな場面はお勧めできませんが、秋冬を中心にジャケパンスタイルで活躍する一足です。
シーン別の最適な革靴は?
お洒落は足元からと言われるほど、足元の印象で内面まで想像されてしまいます。重要なシーンで“ちぐはぐ“な靴選びをしていては、成功が遠のくばかりです。シーンに合わせた靴選びを身につけましょう。
ビジネスシーン(フォーマル度高め)
おすすめの革靴は?
- ストレートチップ
- ホールカット
- サイドエラスティック
- ウィングチップ(ブラインドブローグ)
ビジネスシーン(フォーマル度やや低め)
おすすめの革靴は?
- ストレートチップ
- ホールカット
- ウィングチップ
- モンクストラップ
- Uチップ / Vチップ
ビジネスシーン(フォーマル度低め)
おすすめの革靴は?
- モンクストラップ
- ウィングチップ
- ローファー
- Uチップ / Vチップ
- ストレートチップ
カジュアルシーン(春夏)
おすすめの革靴は?
- ローファー
- Uチップ / Vチップ
- ウィングチップ
- モンクストラップ
- プレーントゥ
カジュアルシーン(秋冬)
おすすめの革靴は?
- チャッカブーツ
- サイドゴアブーツ
- Uチップ / Vチップ
- ローファー
- ウィングチップ
革靴を上手くコーディネートに取り入れることで、大人の着こなしが愉しむことが出来ます。
使いたいシーンに合わせて最適な色やデザインのシューズを選んで、靴の魅力を引き出しましょう!