サイズが合わない革靴はどうする?自分でできる対処方法をご紹介!


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革靴のサイズ調整はできる?

最近ではインターネットや個人売買で靴を購入することが当たり前。でも、試着無しで購入して、サイズが合わなかったという経験はありませんか?
そこで「合わなかったから仕方ない」で済ませてしまうのは、あまりにも残念。同時に、とてももったいないです。
実のところ、微妙な差であれば、低コストで対処できる場合がほとんどです。
せっかく気に入って購入した靴を楽しむ為に、サイズが合わない時の対処法やテクニックをご紹介します。

サイズが大きかった場合

最初に、靴に関しては『大は小を兼ねる』は通用しません。
大きい靴は中で足が動いてしまい、歩くととても疲れます。それに加えて、足がずれるので、靴擦れを誘発してしまいます。
また、気に入って良く履いていた靴ほど、革が伸びてソールも沈みますので、だんだんと大きくなってきます。しかし、そういった靴も、後々で調整できるので、次の方法を試してみてくださいね。

踵がゆるいときは

ヒールパッドを使用する
ヒールパッドを踵内側に張る事で対処できます。靴屋等で大体1,000円程で販売していて、付属の両面テープで貼り付けるタイプが主です。ところが、それだと見栄えもあまり良くなく、使っていくと剥がれてくることもあります。
それゆえ、靴修理屋でヒールパッドを縫い付けてもらう方法をおすすめします。厚さや革質も選べるので、見た目も履き心地も損なわずに、踵のサイズダウンをすることができます。尚、縫い付ける革は、足接地面にスエード側をもってくると滑りにくくなりますよ。
また、踵が小ぶりな日本人は、ローファーの踵抜けを防ぐ為にヒールパッドを使う方も多いです。

市販のヒールパッド
クッション性があって使い心地は良好です。しかし、脱いだ時にすぐにばれるので、見た目にこだわる方にはお勧めしません。
靴修理屋のヒールパッド
パッドの外側にレザーを縫い合わせてた修理です。上部のステッチも縫い直して、見た目も耐久性も文句ありません。

甲がゆるいときは

タンパッドを使用する
ヒールパッドと同じように、市販のタンパッドでの対処が一般的。しかし、市販のものはやはり剥がれてくるのが難点です。そのため、靴を長く楽しむつもりであれば、靴修理屋にお持ちいただくのが◎です。縫い直しがあるかないか等、料金はお店によって結構差がありますが、大体3,000円位からになっています。それでゆるかった靴が履けるのであれば、かなりお得ではないかと思います。タンパッドはフィット感が心地よいので、履き心地も一気に向上しますよ。

市販のタンパッド
両面テープで付ける革タイプのタンパッド。外からは見えない部分ですが、履いていくうちに徐々に剥がれてしまうのが難点です。
靴修理屋のタンパッド
パッドを厚手の革で覆い、縫い合わせた修理です。加工したのが分からない位丁寧な仕上げで、満足感も高いです。

全体がゆるいときは

インソールを使用する
厚手のインソールやクッション性の高いインソールなら、ハーフサイズからワンサイズはサイズダウンします。100均のものから10,000円超えのも物まで様々なインソールが売っているので、色々試してみるのも良いと思います。
とはいっても、インソールを入れて靴のブランドロゴが見えなくなるのはちょっと嫌。それならば、靴修理屋で、ロゴ入りインソールの下にもう一枚インソールを入れる修理ができます。インソールを作る所からなので多少値段が高くなりますが、使用感もすばらしく、見た目にもほとんど気が付きません。

【外入れインソール】
これは薄手のコルク素材の物。2,000円位で良質なインソールが手に入りますので、靴のゆるさによって、種類を変えて対応してください。また、踵だけのインソール等で、部分的な対応も可能です。
【内入れインソール】
元々のインソールの下に、スニーカー調のインソールを入れた修理がこちら。革素材のものだと、履く程にどんどん自然と足に馴染みますし、見た目も自然に仕上がります。

サイズが小さかった場合

シューズストレッチャーがおすすめ

シューズストレッチャーとは、靴を伸ばす器具のことです。
業務用のゴツイものから、シューキーパー型のものまであって、大体3,000円位で販売していています。コロニル等の有名メーカーはもちろん、100均でも売っていますので、まずはひとつ持っておいて損はないでしょう。
尚、ストレッチャーは基本的に靴幅を伸ばす為のものです。縦にも伸ばせるタイプもありますが、靴の構造上そこまで大きな効果は見込めません。
また、どんな靴でも使える訳ではなく、素材によっては使わない方が良い場合もありますので注意が必要です。

革素材別の効果

  • 牛革・・・ある程度は伸びます。特に濡れた状態やクリームを塗ったあとは伸びが良いです。
  • スエード・・・良く伸びます。ただし、元々が強い素材ではない為、やりすぎに注意です。
  • エキゾチックレザー・・・意外と伸びません。無理すると皮革の符が崩れる場合もあります。
  • パテントレザー・・・伸ばせません。表面のエナメルコーティングが割れる可能性が高いです。

使用の注意点

便利なシューズストレッチャーも、無理な使い方をすると、靴を痛めてしまうことがあります。次に、使用にあたってのコツや注意点をまとめました。

  1. 古い靴には使わない
    古い靴は乾燥している場合は多いので、皮革のひび割れや裂けのリスクが高いです。もしどうしても使う場合は、しっかり保湿をしてから行ってください。
  2. オイルやクリームを塗ってから
    革は、湿った状態の方が良く伸びます。負荷がかかる部位以外にもしっかり塗って、浸透してから作業を始めてください。
  3. 無理のない範囲で
    革は、伸ばした分だけ弱くなります。また、型崩れの原因になり、見た目のバランスも崩れてしまいます。あくまでも補正程度に留め、無理なサイズアップはしないように注意しましょう。
  4. 時間をかけてゆっくり
    何日もかけて少しずつ伸ばすようにしましょう。一気に伸ばそうとすると、裂けてしまうことがあります。
  5. ストレッチミストを使う
    必須ではありませんが、革を伸ばしやすくするためには、専用のストレッチミストを使うとより効果的です。

どうしようもない場合

無理して履かないこと

サイズが合わない靴は、履き心地が悪いだけでなく、身体にも良くありません。なぜなら、靴擦れはもちろん、外反母趾や腰痛などを引き起こし、ひどくなると全身に不調が出てくることがあるからです。
まずは身体を第一に考え、履き心地に痛みや違和感を覚えたら、使用を控えた方が賢明です。

他の人に譲る・売る

どうしようもない程サイズが合わない靴は、思い切って手放しましょう。
せっかく買った靴を大切にしたい気持ちはもちろんですが、それは次に使ってくれる方に託してあげてください。
サイズが合う方に譲っても良いですし、メルカリ等の個人売買で売ってしまうのも手です。とは言うものの、個人売買は出品や発送に手間がかかりますし、トラブルやクレームが起こってしまった場合は、とても大変な思いをします。
そういう方には、ネットで完結する専門的な買取店を利用するのがおすすめ。そうすれば、履かない靴を送るだけで気軽に現金化できるので、それを元手にちょうど良い靴を買う事ができます。

靴のサイズが合わないのは珍しいことではありません。だからこそ、コストを極力抑えて、賢く楽しみたいですね。

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