使わないのはもったいない!靴が簡単に蘇るコバインキの使い方


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コバインキとは?

最初に、コバインキとは文字通り『コバのインク』です。靴アウトソール側面をコバと呼びますが、その飛び出した部分に着色する塗料がコバインキになります。
靴のコバが飛び出しているのは理由があります。なぜかというと、アッパーを傷めない為です。
つまり、アッパーの身代わりとなっている為、コバは当然傷みやすくなります。コバが擦れて色が薄くなっているだけで、古ぼけた印象になってしまいます。
それを簡単に解消する為のグッズが、このコバインキです。

あまり重要視されていないコバインキは、実はとてもポテンシャルが高いグッズ。今回はそんなコバインキの正しい使い方やコツをご紹介します。

どんな種類がある?

シューケアグッズはカラー展開が豊富で、各ブランドから様々なものが発売されています。
その中で、コバインキは『黒、茶、濃茶』の3色展開が基本です。一部のブランドでホワイトやネイビー等も展開していますが、基本的に黒、茶、濃茶の3色あれば十分です。
形状は小瓶に入った液体を付属のスポンジで塗るスタイルが一般的。(スポンジは蓋と一体化したタイプが多いです)
コロンブス社のものが有名で、靴修理屋でも使われることが多いので、信頼性が高いです。すなわち、そのコロンブス社のコバインキを選んでおけば、まずは間違いありません。

実際に使ってみる

まずは、元々の状態。JMウエストンの名靴シグニチャーローファーです。アッパーはメンテナンスが行き届いているのでそれほど履き込んだ感じはしません。しかし、ソールをみると「結構履いているな」という印象です。

ぱっと見はきれいな印象のJMウエストン。大切に履いているのが分かります。
よく見ると擦れて革の色が見えています。トゥ周りは特に擦れが強いです。

これでは、せっかくのJMウエストンの良さが半減してしまいますね。
次は、実際にコバインキで補色していきます。どこまできれいになるのでしょう?

失敗しない塗り方

コバインキは液体なので、液だれしないように塗る事が大切です。そのために、まずはスポンジに浸みこんだインクを、しっかりきる事が重要。小瓶の縁にスポンジを押し付け、余分なインクをきります。
そうすると、作業がずっと楽になりますよ。

作業工程

工程① 汚れ落としなどの準備
土や埃が付いている状態ではきれいに仕上がりません。しっかり汚れを落としてから塗り始めてください。今回は毛羽立ちが強かった為、紙やすりでコバを均してから作業に取り掛かります。
工程② アッパーにはみ出ないように塗る
コバインキも塗料なので、アッパーについてしまうと落とすのに難儀します。特にマッケイ製法の靴はコバが華奢なのではみ出しやすい。心配なときはマスキングをしてから塗り始めましょう。
工程③ アッパーにはみ出ないように塗る
まずは、目立たない場所から塗り進めます。またアウトソール側ははみ出してOK。むしろはみ出す事で、側面からの見た目が際立ちます。
工程④ 乾かす
塗り終わったら、触ったりせずに放置してください。特に嫌な臭いもしないので、そのまま1時間ほど乾かします。

塗り方のコツ

  • 液だれを防止する・・・塗りすぎると液が垂れて、汚れてしまいます。液はしっかり切ってから塗り始めると失敗が少ないです。
  • 目立たない場所から塗る・・・最初は色の雰囲気や液体の伸びを見るため、目立たない場所から塗り始めましょう。
  • スポンジの角を上手に使う・・・スポンジは少し大きめなので、角を使って線を引くように塗る。一気に塗るとはみ出しがちです。
  • 使い終わったらすぐ蓋・・・誤って瓶を倒してしまうと悲惨です。また、半開きだと乾燥して使えなくなってしまうので、蓋はしっかり閉めてください。

仕上げ

綺麗に塗れたら、ひとまずは完了です。作業に掛かった時間は約10分。そのまま1時間ほど乾くのを待ってください。
しかし、乾いた後は「塗ったな」という光沢感が残ります。その防止と保湿のために、靴クリームを塗って、アッパーと同じように磨いてあげてください。そうすることで自然な雰囲気に仕上がりますよ。逆に、きれいすぎるコバが苦手という方は、乾いた後に少しこすってあげてください。そうすることで、マットな質感に仕上がります。

どのくらい変わった?

作業前の状態と比べてみます。

before
After
before
After
before
After
before
After

履き古した感じがなくなり、靴自体の印象がワンランクはあがりましたね。今回は、もう10年以上使っているコロンブス社のコバインキ(コイチャ)で作業してみました。コイチャの為、ブラックに近い雰囲気になりましたが、仕上がりは問題ありません。雰囲気の差を知るためにも、次回はチャでやってみたいと思います。

コバインキの魅力

最後に、コバインキは、値段も1,000円程度とお手頃価格で、高頻度で使ってもなかなか減らないのも魅力。また、蓋を閉め忘れたりしなければ、さほど劣化もしないので、末永くお使いいただけます。
実はというと、コバは自分より他人からよく見える部位。要するに、アッパーを美しく仕上げたとしても、汚いコバではその魅力も半減してしまうということです。逆にコバがきれいなら、全体が格上げされて見えるものです。
靴のメンテナンスの仕上げとして、靴がパリッと際立つお得なコバインキ。そんなコバインキを積極的に使えば、高級感と身嗜みを併せ持ったビジネスコーデをお作りいただけますよ。

おすすめシューケアブランド

REGAL(リーガル)
日本の革靴文化をけん引してきただけある品質の高さは、シューズケアグッズでも健在です。
COLUMBUS(コロンブス)
1919年創業の老舗シューケアブランド。優れた商品を手頃な値段で販売しています。
BootBlack(ブートブラック)
コロンブス社が誇る、プレミアムライン。高い品質はもちろん、見た目の格好良さもポイント。

まめ知識

コバインキは、実はラバーソール用も存在します。例えば、パラブーツ等のラバーソールに使っても、自然とインクが浸みこんで、違和感なく補色してくれます。また、本来の使い方ではないのでお勧めする訳ではありませんが、お財布やバッグ等の補色にも使えます。靴クリームよりしっかりと浸みこむので、簡単に補色できますよ。(ただし、使うのは黒のアイテムが望ましいです。茶系は色合わせが難しいです。)
さらに、最近では、コバインキのペンタイプも発売されています。サフィールの『エッジ&ヒール レストアラー』です。主な成分は「水性顔料ワックス」で、ペン型で手軽に使える優れもの。顔料を用いることでしっかりと補色し、耐久性と自然な光沢をみせてくれる商品です。

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