スティレラティーノの魅力とは?ハンドメイドを駆使したナポリスーツが高価でも人気の理由を解説


CATEGOREY

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スティレラティーノは、リタリオリブロの人気ブランドの一つ。
しかし、なぜ高価なジャケットやスーツなのにここまで人気を集めているのでしょうか?これには色々な理由があるはず!
この記事では、リタリオリブロなりの観点から、なぜ人気なのか?魅力はどこにあるのか、などを解説いたします。

スティレラティーノとは?歴史を辿る

まずは、その歴史から。
イタリアの最高級スーツブランド「アットリーニ」。そのアットリーニ傘下のブランドが「STILE LATINO スティレ・ラティーノ」。ナポリのチェサレ・アットリーニの長男ヴィンツェンツォ・アットリーニが2004年に立ち上げたブランドです。旧ブランド名は「ELIGO(エリーゴ)」。ELIGO時代からハイクオリティーな素材使いを継承し、縫製もナポリの熟練職人の手によって行われています。伝統的な縫製はそのままにモダンなデザインを取り入れ、コンセプトは字の如くラテンスタイル。明るく陽気なラテン系をイメージしています。

スティレラティーノの魅力とは?

着心地

ナポリブランドをはじめとしたイタリアブランドは、他国のそれと異なり、特に「着心地」の部分で高い評価を受けています。実際に着用したことの無い方には、ぜひ試していただきたいのですが、筆者自身初めてジャケットを着用した時の驚きは、今でも鮮明に記憶しています。最も簡単な表現をすれば、「軽さ」と言う表現になります。
これは、ジャケットを着た際の、ジャケット自体の重さを感じないと言うこと。それに加え、腕を上げるなど、動いた際の窮屈さやストレスを感じない事、どちらの側面も備えています。それまで日本の一般的な既製服しか着たことの無かった人間にとっては、ジャケットの概念を覆される物で、「ナポリジャケットはカーディガンを羽織るような感覚だ」と当時の先輩から言われていたことが、良くわかりました。これはパターンの良さ、アイロンワークの技術、ハンドを駆使した縫製など、様々な技術により生み出されています。

のぼり

肩から首に掛けて沿うようにラインを描く「のぼり」。立体感が足りない場合や、体に合っていない場合は、襟が浮いてしまっていたり、硬い着心地を感じたりしてしまいます。
その点、スティレラティーノのジャケットでは、このような事はなく、体の立体的なラインにジャケットが沿うように仕立てられています。これにより、立体的な体のラインにジャケットの重量が分散され、もはや着ているのを忘れるような感覚を覚えます。ナポリではなくローマのブランドですが、ブリオーニでもその着心地の良さから「マジックショルダー」と言われた歴史があります。イタリアの仕立てを語る上で、やはり着心地は最大の魅力と言えるのでは無いでしょうか。

肩の仕立て

もう一つ、忘れてはならないのが、「肩の仕立て」。のぼりと同様に高い技術を要する部分で、平面の生地を丸みのある立体的な袖や肩に仕立て上げます。ここで採用される「マニカカミーチャ(雨降らし肩)」と言うナポリブランドの代名詞とも言える仕様は、着心地だけでなく、見た目の華やかさにも有利に働きます。マニカカミーチャとは、イタリア語で「シャツ袖」という意味です。スーツやジャケットの袖付け方法の一種で、イタリア ナポリの手縫い職人が好んで用いる技法の一つ。肩パット等の副資材を使わず、通常よりも多く取った袖の生地にギャザーを入れながらアームホールに縫い付けます。これにより、腕を上げた時も窮屈さを感じない極上の仕立てが生まれます。
さらに、その独特のギャザーが、ふっくらとしたフォルムを生み出し、ナポリジャケット特有の華やかさを醸し出します。

マニカカミーチャってなに?:https://ritagliolibro.com/shopping-20231121/

美しいフォルム

先述の通り、ふっくらとした肩周りの立体感に対し、ウエストを絞り緩急のあるフォルムで仕立てることで、ナポリブランドらしい華やかさを感じさせる一着に仕上がります。これにより、着る人の体形を補正し、より男性らしく美しい見た目を演出します。
前から見るだけでなく、横から、後ろから、どこから見ても体のラインに沿った立体的なフォルムが、美しいスタイルを演出してくれます。

ブランドの背景

アットリーニに関係するブランドであることも重要です。アットリーニは、クラシコイタリア全盛期に「サルトリア・アットリーニ」の名前で、「キートン」や「アントニオ・パニコ」などと共に、一時代を牽引した唯一無二の存在。その名前の偉大さは、現代の「チェザレ・アットリーニ」の時代になっても変わらず、アットリーニらしいスタイルとして受け継がれています。

中古市場においても、いまだにサルトリア・アットリーニ製品を売り買いする方が多くいることも、人気の証と言えます。そんな偉大なブランドの系譜を継ぐブランドだからこそ、他のブランドにはない信頼感や伝統的な背景、彼らが醸す世界観に魅了される方が多くいるのだろうと思います。

人とかぶりにくい

最後に付け加えるとしたら、人気はあるものの「人とかぶりにくい」事があげられます。せっかく買った高価なジャケットやスーツ。着て出掛けたら友人と丸被りしていた、またはそっくりのジャケットを着ていた、なんてことになったらガッカリですよね。
その点、スティレラティーノの製品は、知る人ぞ知る感のあるブランドなので、被りにくいブランドです。また、独特な柄の生地や、スティレらしい仕立てを確立している為、他のブランドとも一線を画した存在です。自分なりのお洒落を追求していきたい方にっては、最適なブランドと言えるのではないでしょうか。

その他の人気ナポリブランド

アルフォンソ・シリカ

Alfonso Sirica(アルフォンソ・シリカ)は、今も尚、ナポリスタイルのスーツをハンドメイドを作りあげる最高級スーツブランド。イタリアテーラー学校を主席で卒業した、イタリアスーツ界を牽引する代表ブランドです。ビスポークと同じ工程を経て製作されたスーツは、非常に薄い芯地を使い、ナポリらしい軽い着心地を実現。ハンドメイドならではの縫い目の強弱が、肌の一部になったかの様にまとわりつく感覚を生み出します。ハンドならではのマニカ・カミ-チャの美しさなど超絶技巧が主張しすぎる事なく、随所にちりばめられています。

アントニオ・パニコ

アントニオ・パニコはナポリ仕立ての歴史の中でも最高のサルトと言われており、その跳び抜けた技術は孤高の存在であるがゆえに継承不可能とまで言われている事から、”最後のマエストロ”とも呼ばれている天才サルトです。本来パニコはス・ミズーラをのみ扱う仕立職人ですが、畑違いとされているプレタポルテを作る上でもモデリストとしての高い能力を持っております。

イザイア

イタリアを代表とする最高級スーツブランド「イザイア」キトン創業メンバーである「エンリコ・イザイア」によって創業されました。ハンドメイドを駆使したブランドになりまして、パリ・オートクチュールの下請けをしていたファクトリーブランドです。ナポリならではの仕立ての柔らかさと卓越したカッティング、美しいドレープライン等、熟練職人が施す縫製技術によって生まれたスーツは、『身に纏う芸術品』とまで評された程の逸品です。

エルビーエム1911

イタリアで最も古いファクトリーブランドのひとつ、ルビアム。1911年、イタリア北部で、ルイジ・ビアンキが彼の名前と町の名前をあわせたブランド“Luigi Bianchi Mantova”を立ち上げたのがその始まり。2006年にはイタリアンラグジュアリー、ハイクオリティ、エレガンスを代表するブランドとしてLuigi Bianchi Mantovaラインを始動。その同年に、スポーツウェアラインとして「L.B.M.1911(エルビーエム1911)」を発表。カジュアルでモダンでありながらもクオリティの高さは随一です。アンコンスタイルのジャケットや製品洗いを施したコートやスーツを中心に展開しており、特に製品染めを施したジャケットはラインナップも豊富で高い評価を得ています。

オラッツィオ ルチアーノ

かつてキートンのマスターカッターを務めていたオラッツィオ・ルチアーノ氏が自身の名を冠して創業したスーツブランド、オラッツィオ ルチアーノ。伝統的なナポリ仕立てを頑なに守り、軽く柔らかな着心地を求め続けています。伝統的な仕立ての技術を継続しながらも、センツァインテルノ( 芯地なし )やマニカカミーチャ( 雨降り袖 )に代表される、軽やかなスタイルで人気を集めているのが、オラッツィオ・ルチアーノ氏が手がけるブランド。現在はオラッツィオ氏の長男である、ピーノ・ルチアーノ氏も加わり、生産管理に大きく関わることで、Ready To Wearとして、アジア市場へ展開を拡大しています。

ガブリエレ・パジーニ

2013年、ラルディーニ社と“モデナの怪人”の異名を持つガブリエレ・パジーニ氏が発表した「Gabriele Pasini」。ナポリの伝統的なサルトリアーレの技術に英国の風合いを加え独特な世界観を提案することをコンセプトとし、革新的なコレクションを発表しています。イタリアの伝統職人によって丁寧に作られたサルトリアーレのジャケットは、柔らかく自然に身体を包み込みます。ラルディーニが持つ技術力と、今までのジャケットの概念を覆すファブリック、柄、カラーを取り入れた斬新さが融合した注目のブランドです。

キートン

イタリアを代表とする最高級スーツブランド「Kiton(キートン)」。7代続く最高級生地商の名家出身の「チロパオーネ」によって創業されました。アットリーニ、イザイア、オラッツィオら伝説のサルトを率い創業されたハンドメイドブランドになります。生地商出身らしく素材選びには特にこだわりが強く全ての生地が門外不出のエクスクルーシブ素材になります。最高級の生地を使用しハンドメイドで仕上げられる品物はカーディガンを羽織るかの着心地で着用する者を虜にしております。

サルトリオ

ナポリで最大級の工場を持つKitonキートン”Ciro Paone社の傘下で作られる「SARTORIO(サルトリオ)」。Kitonグループならではの贅沢な生地コレクションと、時代性と伝統を持ち合わせた仕立てで高い評価を得ています。ハンドメイドとマシンメイドを巧みにブレンドし、着心地を左右する最も重要な箇所のみハンドメイドで作られています。マシンメイドとしてもはや完璧に近い立体的なシルエットと縫製のテクニック、クラシックでありながらもその時代性を感じさせるラインはシャープで気品に溢れています。オリジナリティに富む生地コレクションは、立体的なシルエットと縫製テクニックが優れた着心地を生み出します。

タリアトーレ

TAGLIATORE(タリアトーレ)は1988年に創設。「リバイバル・プロジェクト」のドレス部門を手掛けるピーノ・レラリオ氏がオーナー兼デザイナーを務めるブランドです。クラシコイタリアの風合いを残しつつも斬新な色使い、上質感際立つマテリアル、他の追随を許さない圧倒的なディテールパフォーマンスで他のクラシコブランドとは一味も二味も異なる異彩を放っています。

ダルクオーレ

1976年、ルイジ・ダルクォーレ氏が始めた「サルトリア ダルクォーレ」。21歳の時からサルトとして修行を始め、年間1000着を超える仕立てをこなしていた時期もありましたが、自分が本当に創りたいもの、満足いくものを創る為、現在は生産数を抑えています。1950年代に流行った技術を彼なりの解釈によって現代に甦らせダルクォーレ、フォーマル意外の服はすべてマニカカミーチャ(シャツ袖)で創るという拘りを持っています。ダルクォーレの美意識と感性によって創られた服は、クラシックとモダンの結合、ナポリの薫りをまとっています。超絶的な技術を継承しながらも、非常に柔軟な感性によって美しい一着が仕立て上がります。

チェザレ・アットリーニ

イタリアクラシコ界でKitonと双璧を成す、最高峰サルトリアブランドです。創業者VINCENZOのサルトとしての技術の高さは言うまでもないですが、三男Cesareのモデリストとしての力量もまた、業界で右に出るものはいないと言われるほどです。上流階級の人々が交流の場としていたサルトリアの伝統、文化と情熱の街”ナポリ”がアットリーニを発展させました。創業から現在に至るまで「針と糸と習慣、鋏さえあれば、後は情熱と意志があれば良い。」それがアットリーニの物作りの姿勢です。美しいドレープから作り出される男らしいフォルムと構築的な強さとエレガントを併せ持つスタイリングは、着心地の良さのみならず抜群のプロポーションを生み出します。

ティトアレグレット

ナポリの伊達男、ティト アレグレットがディレクションするスーツ/ジャケットのTITO ALLEGRETTOは、彼の名だたるブランドとの関わりと彼自身の内なる知と血が創り出す新しいナポリスタイル。マリアーノ ルビナッチに始まり、イザイアのVMD、アントニオ パニコとコラボ、チェザーレ アットリーニでスタイルディレクターとして10年と、長きにわたりハイクォリティなブランドで養われたティトの実力を垣間見れるコレクションです。

デ・ペトリロ

デペトリロは、ナポリのサルトリア ラピニョッラの流れを汲む工員30人程度の小規模なファクトリーで生産されています。2006年創業の新しいファクトリーですが、ナポリの伝統的なテーラーリングを駆使しながら、シルエットやフィッティングは時代性を反映させたナポリスタイルのスーツ、ジャケットを生産しています。本格的なテーラーリングで作られたスーツやジャケットが比較的買いやすい価格で売られています。これは広告や無理な拡大をせず、小さなファクトリーに見合った丁寧なモノづくりと生産数を守り続けているからこそ可能にしています。

ラルディーニ

「LARDINI(ラルディーニ)」はイタリア中心部のアンコナにて、1978年の創業以来、世界の名だたるビックメゾンの製品を30年以上作り続けてきました。数々のブランドのコンサルティングを行ってきたUmberto Cantarelli(ウンベルト・カンタレッリ)氏を迎え、クリエイティブ・ディレクターのルイジ・ラルディーニ氏が指揮をとり、新しいコレクションを発表しました。最新の設備施設と素材の遊び、伝統的なテーラード技術を巧みに使い分け、柔軟性と耐久性に優れたジャケットの新たな可能性を生み出しています。

スティレラティーノは高く売れる?お買い取り情報

スティレラティーノは、リタリオリブロ買取サービスにおいても欠かす事の出来ない人気ブランド。もちろん高く売ることが可能です。当社では「強化買取ブランド」に指定しており、査定額は一年中10%UPでのご案内が可能です。
スティレラティーノ製品の買い替えや、着なくなってしまったスティレラティーノのスーツを手放す際は、イタリア高級ブランドの専門店、リタリオリブロまでご相談ください。
これまでの買取実績はあくまでも参考になりますが、ご利用の方には、出来る限り高価買取させていただきます。

公式サイトは?

スティレラティーノの製品は公式オンラインで購入可能です。ただし、情報に限りがあるので、より詳しい説明や、買い慣れたモールで買いたいと言う方は、国内の信頼のおけるセレクトショップでお買い求めいただくことをお勧めします。

公式サイト:https://www.stilelatino.com/asia/

他にはどこで買える?

公式オンラインストアよりもお得に買いたい方も多いはず。より詳しい情報もある信頼のおけるセレクトショップで購入するのもおすすめ。そこで、リタリオリブロがお勧めするお店をいくつかご紹介させていただきます。手前味噌ですが、当店も含めさせていただきました。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
秋冬のお洒落を存分に楽しむべく、ぜひスティレラティーノの製品に触れてみて頂けますと嬉しいです。買いたい方も、売りたい方も、何かわからないことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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