革靴ソールに問題発生!修理の方法をご紹介。オールデン製のコードバンローファーが最高の復活!
今回のシューズをご紹介
オールデン製、ブルックスブラザーズのローファーになります。
何を隠そう、コードバンを使用したド定番ローファーです。
数十年前のヴィンテージとも言える年代の代物。
アッパーも大変美しく、時間の経過が生み出した鈍い光沢感が素晴らしい一足。
レザーソールも経年により、若干飴色に変化し、しっとりとした感じです。
丁寧な釘打ちも当時のままで、薄く青錆が見えるのも、逆に心をくすぐります。
さらに、シューキーパーもオリジナル。
文字のかすれ具合も時代の経過を感じさせますね。
シューズに見られた症状
このような素晴らしいシューズですが、時間の経過が革に想像以上の変化を与えていたようです。
ヒールに大きな隙間が出来てしまっています!
横から見るとこんなに浮いてしまってます。
後ろから見ると、全体的に浮いてしまってるのがわかります。
実は、若干ヒールの表面が反ってしまっている状態です。
右足も若干浮き始めていて、怖くて履くことも出来ないですよね。
こんな時どうする?
こんな状態になってしまったらどうしますか?
ケース別に考えてみます。
処分する
まず思いつくのが処分する事。
でも、これだけ大切にしていたシューズであれば、処分してしまうのは寂しいですね。
もう少し良い方法を考えたくなるところ。
修理する
次に思いつくのが修理すること。
やはり大切にしてきたシューズであればあるほど、簡単には手放したくないですよね。
「お金をかけて直してでも履きたい。」そんな時はメンテナンスをお勧めします。
しかし、今回のシューズのように、経年変化が見られる場合は、お店選びも大切です。
直したことによって、ソールに希望と違う素材を付けられてしまったり、真新しい素材に交換することで、ヴィンテージの風合いとのミスマッチが発生することも考えられます。
つまり、このような仕上がりに関する願望まで汲み取ってくれる修理屋さんが良いという事。
売却する
お直しも考えたけど、「なかなか難しそう」、「ちょっと大変そう」。
そんな方には、売却することがお勧めです。
しかし、こちらも注意が必要です。
一般的には、履くことが出来ない状態で売りに出しても、「買えません!」と言われることが関の山。
靴本来の価値や、メンテナンスすることで履くことが出来るのか、かかる費用はどれくらいなのか、このあたりまで考えてお買い取り出来る業者を選ぶ必要がございます。
ちなみに、リタリオリブロの買取サービスでは、上記のような判断を行い、出来る限り高価買取させて頂く体制がございますので、ご安心ください。
良い靴は、やっぱり直して履くでしょ!
やっぱり靴は履いてなんぼですよね。
という事で、今回もメンテナンスをお願いすることに。
いつもの事ながら、恵比寿のリファーレさんに聞いてみました。
リファーレさんは日本全国に店舗を構える靴修理のエキスパート。
エドワードグリーンやエンツォボナフェなど、高級紳士靴を販売していることもあり、皆さん靴について本当によくご存知。
高級靴のメンテナンス相談は、信頼が無いと出来ないですが、本当に安心してお願いできます。
思いがけない嬉しい事が
どのように直すのでしょうか。
ヒール部分を交換?
色合いが合わないからソールごと交換?
不安と期待の入り混じるワクワクを感じながら待っていると、思いがけない嬉しい連絡。
ヒールの素材をそのまま活かして修理してくれるとのこと。
つまり、何か交換したり、付け加えたりすることなく、直すことが出来るという事でした。
そんなことも出来るんですかと、驚かされました。
結局どうなった?
実際に、この後修理をしていただきました。
ピタッとくっついていることがわかります。
開いていた部分がどこなのかも全く分からない程、完璧な仕上がり。
若干、反っていたヒールも見事に修正。
さらに嬉しいのが、釘打ち。
新しい釘を打ち込むのではなく、元々の釘をそのまま生かしているんです。
その為、よく見るとうっすらと青錆が見えますね。
何十年の時代の変化を残したまま、見事に元の状態にメンテナンスしていただけました。
費用は5000円位と、もはや感動です。
まとめ
革靴って手がかかりますよね。
でも、だからこそ愉しいんです。
車でも、子供でも、手がかかるほど愛情が増すことってありますよね。
そんなこだわりの物で溢れた生活なら毎日がもっと楽しいかもしれません。
今回は、大切な靴のお直しをご紹介して参りました。
皆様も、革靴の買取や修理でお困りの際は、お気軽にご連絡を頂ければ幸いです。