パラブーツの旧モデル「デカタグ」ってなに?現行モデルとの比較や魅力を紹介


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パラブーツはこんなブランド

パラブーツ・リシャール=ポンヴェール株式会社が手掛ける、フランスを代表する老舗靴ブランド。1919年、靴職人レミー・リシャール・ポンヴェールが、アメリカで入手したラバーで覆われたブーツとともにフランスに帰国。その靴をヒントに、ブラジルのパラ港から輸入されていた天然ラテックスを底材に使用した靴を作り始めたのがブランドの起源です。
ブランド名は、そのパラ港の名を取って「パラブーツ」と命名。そのパラゴムを用いた独自のゴム合成法を開発。堅牢かつ履き心地の良いオリジナルのラバーソールの靴は、ワークシューズとして高い支持を得ています。今では、世界で唯一、自社でラバーソールまで製造するレザーシューズメーカーとなり、 約200人の職人が年間35万足を生み出しています。
代表作に、CHAMBORD(シャンボード)、AVIGNON(アヴィニョン)、MICHAEL(ミカエル)等があります。

旧モデルのデタカグとは

デカタグとは、旧モデルのパラブーツのことです。現行品よりもタグが大きいことから、そう呼ばれます。また、デカタグのパラブーツは、現行品より革質が良いとされています。そしてヴィンテージ同様に年々数が減っている為、希少性も高いです。その為、近年ではコレクターのみならず、靴好きな方から注目を集め、USED市場でも高値で取引されることが増えてきています。

現行モデルとの違い

旧モデルとは言っても、定番モデルの為、大きなデザイン変更がある訳ではありません。しかし、現行品とは違うディテールの特別感が靴好きから支持されています。
ここでは、パラブーツの代表作の一つ「アヴィニョン」を例に、細かな違いを紹介していきます。
左のブラックが旧モデル、右のブラウンが現行モデルです。

ブランドタグ

デカタグというだけあり、比較するとそのサイズ差は歴然。大きさだけでなく、ブランドロゴの書体も変更されています。

【デカタグ】タグの大きさは横3.4cm程。タグの生地端は耳のようになっていて、高級感と存在感があります。
【現行】タグの大きさは約2.0cm程。生地端はレーザーカットされたような簡素な雰囲気です。

シルエット

どちらもサイズ6のアヴィニョンです。しかし、並べると現行の方が少し大きく、すっきりして見えます。さらにトゥも現行の方がやや鋭角になっているようです。このような細かな変更で、時代性を加味しています。

【左 デカタグ・右 現行】アウトソールは約8mm現行の方が大きめ。コバも少しせり出して見えます。
【左 デカタグ・右 現行】ラウンドトゥの丸味も、現行の方が少し鋭角です。

ソール

デカタグはGriff、現行はGriff2を採用。リッジウェイに似たソールデザインはそのままですが、表面の処理や素材に差があります。

【デカタグ】 Griffを採用。つぶつぶ状の凹凸があるタイプで、ラバーの質感はやや硬質的な印象。
触ってくラベタ感じではGriff2の方がグリップ力は高そうです。
【現行】 Griff2を採用。表面はボーダー状の凹凸が配されたタイプで、ゴム感のあるしっとりしたタッチ。現行で多数のモデルに使われる信頼性の高いラバーソールです。

ノルウィージャン製法

基本的な作りは同じです。違いをあげるとするなら、ウエルト糸のピッチ。個体差もあると思いますが、現行モデルの方がステッチ間隔が狭くなっています。

【デカタグ】トゥから羽根までの長さで数えると、9本のステッチが入っています。現行の方がノーズが少し長いことも理由でしょう。
【現行】 こちらは10本のステッチ。しかし、作りの丁寧さや堅牢さは変わらないので、特に気にするほどではありません。

ブランド刻印

縦書きと横書きの差があります。デカタグの方はロゴに色がついていない、型をそのまま打ち付けたような印象です。

【デカタグ】Parabootロゴと、Veritable Cousu Norvegienの文字。直訳するなら「本物のノルウィージャン製法」。その下はPremiere Cuir(プレミアムレザー)とメイドインフランスの文字。
【現行】同じくParabootロゴに、Cousu Norvegienと記載。下部にメイドインフランスはデカタグと一緒。プレミアムレザーの表記を省いた、シンプルで読みやすいロゴです。

型番・サイズ刻印

デカタグはくるぶし下、現行はタンの裏に刻印が入っています。しかしデカタグ以降でもくるぶし下に刻印が入ったモデルもあるので、年代で差がある訳ではなさそうです。

【デカタグ】丸みのある書体で、一番左に6と表記があります。
【現行】きれいな楷書体の刻印。一番右にサイズの6があります。

その他ディテール

細かな変更点は他にもありますが、特に目に付くのはステッチです。ステッチは現行の方が丁寧で繊細な印象で、デカタグはやや粗っぽさを感じます。

また皮革は、デカタグの方が重厚な雰囲気でシボも大き目です。ただ、これは経年による硬化等もあるので、一概に比較できません。例えば、エドワードグリーンやチャーチなどは、旧モデルの方が革質が良いと言われています。しかし、このリスレザーに関しては、好みの問題でであって、言うほどの優劣は感じられませんでした。

【デカタグ】全体に丸みがあるステッチです。補強のステッチが大振りで、ややカジュアルな雰囲気。
【現行】外羽根のステッチ形状にも差があります。現行は鋭角になっていて、補強のステッチは小ぶりです。

メリット・デメリット

第一に、デカタグに代表される旧モデルは、「珍しい」ことが大きな魅力。しかし、それだけでデカタグを選ぶ訳にはいきません。例えば、ラバーソールは現行のGriff2の方が機能性は高いはずですし、現行なら皮革の経年劣化もしていません。また、デカタグは状態が良いものが少なくなっているので、きれいに履きたい方には不向きです。そうなると、現行の方が誰もが安心して履けるでしょう。

一方で、明らかに現行と違うディテールをもったデカタグは、持っているだけで “通” な印象を与えます。そして、所有する喜びも与えてくれます。さらに、経年が味となり、現行にはない豊かな風合いが楽しめるという魅力もあります。
また、値段が上がっているとは言っても、実は現行より安く買える事が多いです。つまり、デカタグは、珍しいものが好きな方、安く買いたい方、カジュアルに履きたい方におすすめです。

まとめ

最後に、正直なことを言えば、やはり人とは違うデカタグに魅力を感じます。だけど、「状態の悪いデカタグよりは、きれいな現行の方がいい。」というのが個人的な印象です。
実際のところ、どちらにも良い点・悪い点があります。つまり、靴の優劣ではなく、何に重きを置いて選ぶかが重要。ビジネスでの着用をお考えなら、迷わず現行を買うべきです。逆にカジュアルな装いで人との差別化を図るのであれば、デカタグを探すべきでしょう。
そのように、使用の目的をしっかりと見定め、自分に一番合うものを選んでくださいね。

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